厦門航空と中国国際航空の無料トランジットホテルについて案内所での受付やバスとの合流の仕方などを紹介。
※2024年5月28日: 北京を追加
※2024年6月23日: 上海を追加
※2024年11月2日: 中国南方航空を追加
Contents
厦門航空の無料トランジットホテル
トランジットホテルの概要
福州永楽国際空港に到着後、入国審査前で24時間トランジットビザ免除申請をして中国大陸に入国。受託手荷物は乗継地で必ず受け取る必要がある。
福州長楽国際空港 FOC
福州空港のインフォメーションカウンタ。
1階到着ロビーに入ってマクドナルドや地面交通中心のあるあたりにインフォメーションカウンタがあり、そこに厦門航空のスタッフが常駐している。
スマホの翻訳アプリを使って英語すら話す気のないスタッフにパスポートや航空券情報を見せてホテルを確保してもらう。A4の宿泊バウチャーをもらい、スマホの翻訳テキストの通りに2階出発ロビーの7番出口に向かった。
ホテルの送迎バス。
7番出口から建物外に出ると、他の人民も車で送迎しているのでどれがホテルの送迎バスなのか非常に分かりづらかった。厦門なら歩ける範囲にホテルがあるようだが、福州は空港の周りに何もなくホテルは離れているので徒歩は絶望的。しばらく待ち、なんとかそれっぽい車を探して合流できた。
無料トランジットホテルの客室。
福州では150元払うとツインルームを相部屋ではなくシングルユースで使うことができた。しかし、中国内資の星3ビジネスホテルは250元くらいで5000円程度だ。150元も払うのはもったいないので「見知らぬおじさまと熱い夜を……」と期待していたのだけど、日本で働いているインドネシア人の若者一行と一緒になって日本語で盛り上がることができた。
夕食はホテル近くの中華料理屋で華東名物の高級魚である黄魚をいただいた。台湾の馬祖だと冷凍モノを使った料理が2500円以上したのが、わずか38元で800円だ。
ロビーでコーヒー無料。部屋ではペットボトル水や紅茶などが1セット無料。ホテルには無料の朝食がついているらしいが、朝9時35分発なのに6時に出発すると言われて食べることができなかった。ちゃんと朝6時にモーニングコールもかかってきたので寝過ごしの心配もないのはありがたい。3時間前に空港に着いてしまったので、プライオリティパスを使ってファーストクラスラウンジで2時間潰して成田行きに乗った。
到着ロビーで受付して自力で送迎バスに合流するのはなかなかハードル高いけど厦門航空はかなり安いので利用価値は高い。福州は空港から中心部が遠すぎてトランジットのついでに街中で遊ぶというのは不可能なのでできれば厦門経由の便を選ぼう!
厦門高崎国際空港 XMN
- ターミナル3の9番出口付近に案内所と送迎バス
- 1人でシングル利用は140元
- 空港行きの送迎バスはなぜか料金15元
厦門空港にある厦門航空の案内所。
厦門高崎国際空港ターミナル3に到着して入国と税関を抜けて到着ロビーに出る。9番出口付近に厦門航空の案内所があり、行列に並んでトランジットホテルの受付をする。
ツインルームを1人でシングル利用する場合は140元を払う必要がある。見知らぬおっさんと一緒になってもいいなら「シェアOK」などと英語で話すと対応してくれる。
ホテルへの送迎バス。
ホテルは厦門航空が運営する厦航Hotelになった。
航空会社のホテルなので星4相当のグレードでなかなか。
アメニティやウェルカムフルーツもあって充実している。
海から見えた金門大橋。
厦航Hotelは厦門の街中にあるため、アリペイのシェア自転車ハローバイクを利用して砂浜から台湾の金門島の夜景を見ることも可能。
早朝の空港までの送迎バスの時間。所要30分で厦門空港のターミナル3に到着する。
復路はなぜか15元支払う必要がり315円かかってしまった。微信アプリでQRを読み取って中国の身分証明書番号を入力する必要があったので、運転手に現金で支払うか他の人に建て替えてもらう必要があってめんどくさい。
早朝すぎてビュッフェ形式の朝食にはありつけず残念。プライオリティパスやラウンジキーなどが使える国内線のラウンジを利用した。
中国国際航空の無料トランジットホテル
- 999から始まる航空券ならOK
- 日をまたいで乗継6~30時間
- 北京(首都)、成都(双流)、成都(天府)、上海、杭州、天津、重慶、温州、武漢
- 事前に中国国際航空アプリか電話で予約必須
- 航空券予約時にパスポート情報を入れる必要がある
- ホテルに電話して送迎バスに来てもらう
中国のホテルは必ずパスポート情報を登録する必要があるため、無料トランジットホテルを予約する場合にも必要。代理店で航空券を買う時は必ずパスポート情報を入力しよう。筆者はmytripでパスポート情報を入れずに購入してしまい、インド人の自動翻訳チャットサービスで2回トライしたがいずれも失敗し、mytripの日本語電話窓口でパスポート情報を登録してもらうと、中国国際航空のアプリ上から航空券情報が見えてトランジットホテルの予約もできた。
天津では1泊5000円くらいのホリデイ・インエクスプレス天津エアポートになった。ビジネスクラスだと同じインターコンチネンタルホテルズIHGのクラウンプラザになるっぽい。
天津浜海国際空港 TSN
ホリデイ・インエクスプレスのシャトルバス。
天津浜海国際空港の国内線ターミナル2に到着すると深夜23時。出発ロビーの中国国際航空の受付に行っても完全なる無人。ホリデイ・インエクスプレスに電話するとかなり聞き取りやすい英語で1階到着階の5番出口で待ってろと言われ、白いミニバンでホリデイ・インのロゴが入ったバスを発見。
ホリデイ・インエクスプレスの客室。シングル利用ながら水のペットボトルとお茶が2セット無料。
IHGのプラチナエリートのステータスを使えるか聞いてみたらまさかのOK。しかし、ジュース1本もくれなかったのでさすがに無料トランジットホテルではステータスの利用できないと思われる。ただ、角部屋にしてくれたので最低限の配慮はしてくれたのかもしれない。
このシャワールームの曲面の壁はいかにも中国や香港のホリデイ・インエクスプレスですねー。
世界最安!?地下鉄とバスで行く中国広州IHG修行 ホリデーインエクスプレス佛山南海
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1階のロビーで朝食が無料になるものの、5時20分の始発バスに乗ったため朝食にはありつけず。
隣の敷地がマクドナルドも入っているショッピングモールで、夜にお腹が空いたらここで食べられそう。ちなみに、天津からは天津→大連→成田という経由便で、国際線ターミナル1でチェックインは行うものの、徒歩で国内線ターミナル2まで歩かされ、天津→大連は国内線運用という日本ではない体験だった。
北京首都国際空港 PEK
北京首都国際空港ターミナル3には2階到着ロビーB出口付近に中国国際航空乗り継ぎサービスカウンタがある。
ここで予約確認をしてバスで送ってくれるようだ。
しかし、利用した時はサンパウロ→マドリード→北京の経由便世界最長路線CA898便が24時間遅れたため、スマホアプリで予約したホテルは自動的にキャンセルになってることが判明。北京凱盛興豊国際酒店(Beijing Kaisheng Xingfeng International Hotel)という一泊1万円前後する星4ホテルをせっかく引き当てたのにとても残念だった。
別のホテルを手配してやるから隣のベンチで10分待ってろ!と言われて送迎されたのがこの北京豊栄君華酒店(Golden Phoenix Hotel)。
各部屋の配管小部屋の扉を目隠しするためだけに設置されている絵画が固定されておらず、廊下を歩いているとアクションゲームのトラップみたいに突然倒れてきてしにかけるという近年稀に見るクソホテルだった。
部屋の価格は5000円前後はするみたいだが、お湯の温度が低く、ホリデイ・イン・エクスプレスなどの外資系ブランドホテルと比べると部屋の設備やアメニティのクオリティが明らかに低かったのでガッカリ。
遅延などで予約したその日にチェックインできなくなった場合は、一度トランジットホテルの予約を取り消してもう一度予約し直したらいけるかも。
上海浦東国際空港 PGV
上海浦東国際空港ターミナル2の出発階のGとHカウンタの間には中国国際航空のサービスカウンタがある。
ここでホテルのシャトルバスを手配してもらうことができる。出口と車のナンバーを書いた紙を渡され、29番出口で20分くらい待つとミニバンのようなシャトルバスと合流できた。車道は2レーンあるので見逃しに注意。
丽呈睿轩上海(Rezen Select Shanghai International Resort)という地下鉄2号線にわりと近い中国系星3ホテル。
上海はホテルが高く、ディズニーランドも近いこともあるのか一泊1万円くらいする。ホテルの隣の敷地にモールがあり、チェーン店の陳香貴で蘭州牛肉麺と羊肉串のセットをアリペイで2元割引を効かせて食べた。
乗継に12時間以上あったもののホテルでずっと渡航先の予定を立てていたので上海中心部までは行かず。北京や上海は深夜にヨーロッパへの長距離便が集中しており、バッテリを全部出す必要のある中国式の面倒な手荷物検査に慣れていない人が多く、手荷物検査と出国を済ませるのに40分ほどかかったので注意。
中国南方航空の無料トランジットホテル
中国南方航空の無料トランジットホテルは、基本的にアジアからヨーロッパ/オセアニア/北米/アフリカへの大陸間路線が対象で、それ以外は上級会員やビジネス/ファーストクラスの予約サブクラスが高い航空券しか無理なようだ。他には、期間限定で利用できる条件が設定されている。新規就航路線が含まれる場合と、広州/北京/ウルムチ/深センに18:00から03:30までの間に到着する便か、02:00から11:30までの間に出発する便を利用する場合。有償であれば全ての予約サブクラスが対象になると思う。この期間限定というのは、本当に期間限定なのか、期間限定と言いつつずっとやっているのかは不明。
中国南方航空のアプリで無料トランジットホテルの予約ができるようだが、どうやってもうまくできなかった。まず、実名登録しようとしたところ、身分証明証の画像を2枚提出する必要があり、パスポートだと画像1枚で完結してしまうため2枚目をどうすればいいのかわからない。おそらく中国の身分証明証がない外国人だと実名登録するのは無理なのではないかと思う。
今回は、羽田→北京大興→アルマティ、タシケント→北京大興→羽田という中央アジア往復の航空券で、往路の乗継時間はほぼ24時間だったため無料宿泊して北京を観光できた。
北京大興国際空港 PKX
北京大興国際空港は出発ロビーのBカウンタとCカウンタの間に中国南方航空と厦門航空のサービスカウンタがある。
ここでパスポートと搭乗券を見せ、しばらく待つとホテルのシャトルバスまで案内された。
残念ながら中国南方航空の直営ホテルガチャは外れたものの、全李酒店という1万円くらいのホテルに配置された。
この一帯はシムシティで建物をコピー・アンド・ペーストしたように同じ形をした建物が並んでいるため、部屋の設備も同じエリアのヒルトンやマリオットとほぼ同じなのかもしれない。
お茶、お菓子、ペットボトル水、アメニティなど充実している。
トイレ・シャワーが中途半端に透けていてブラインドで隠すこともできないという謎仕様。
トランジットホテルで初めて朝食ビュッフェを食べることができた。麺を作ってくれるので、自分で北京名物の炸醤麺風に味付けすることも可能。
ホテルのシャトルバスは20分に1本。ホテルから空港までは2kmほど離れていて、このエリアはシェア自転車もないため歩くのはしんどい。中国南方航空直営ホテルだと1kmくらいなので空港まで歩ける。路線バスもあるけどどのような路線があるか確認はしていない。また、北京大興国際空港は思ったよりコンパクトで手荷物検査も時間がかからず利用しやすい空港だった。
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