FGOが儲かりすぎて中国のビリビリ動画がNASDAQ上場 ニコニコやカドカワをはるか越えていったことを日本は反省しなければならない


ニコニコ動画のインスパイアで、動画上にコメントを重ねて表示する中国のビリビリ動画(哔哩哔哩 / bilibili)がNASDAQ市場に上場。上場するための資料を見てみると、中国のビリビリと日本ニコニコ&カドカワ、FGOとアズールレーンと艦これなどについて思うところがあったので紹介。


FGOがビリビリの6割を稼ぐ?


FGOのジャンヌ・ダルク・オルタのコスプレ(広州YACA54 2017年10月)。

上場する際に提出した決算資料を見ると、ビリビリ動画の2017年は収入の83.4%がモバイルゲーム

そのうち、FGOと思われるナンバーワンタイトルが全体の71.8%を占める

83.4% × 71.8% = 59.8812%で、ビリビリ動画の収入の6割がFGOということになる。


中国大陸でも大人気のFGO



ビリビリ動画のお膝元・上海で開催された中国最大の同人即売会COMICUP 20(2017年4末)でFGOのジャンヌ・ダルク・オルタ、マシュ、諸葛孔明。



青島Dream Craft 15(2017年12月)。

FGOは中国大陸でも大人気で中国のアプリストアでも1位を獲得したことがあるのは日本人でも知っている人は多いだろう。

実際に海外の同人イベントへ行くと、中国大陸、台湾、香港、シンガポールなどの中華圏を中心に、去年、一昨年くらいからFate系列(シリーズ)のコスプレや同人が海外でも日本と同じように増えまくっている。

日本のFGOの配信元であるアニプレックスによってソニーが2017年に最高益を叩き出している裏で、中国ではビリビリ動画がNASDAQ上場を果たしていたということで、FGOがいかにバケモノかということがここでも証明されてしまった。


アズールレーンのバブリッシャー


上海COMICUP20でのビリビリ動画ブース。

中国でのアズールレーンのパブリッシャーはビリビリ動画となっており、中国大陸での配信を目前に控えた上海COMICUP20ではビリビリ動画ブースの一番目立つ位置にコーナーを設けて盛り上げていた。

FGOがモバイルゲームの71.8%で、残りの12.7%を占めるタイトルの1つがアズールレーンとなる。

【48歳でもまだガチムチ】ビリー兄貴最後のステージ?中国・北京の同人イベント筑梦・次元天成
2018年2月4から5日中国の北京で開催された同人イベント北京筑梦・次元天成にサークル参加。あのビリー兄貴も出演すると聞いたがマジなのか、というか中国でも人気あるの?

ただし、中国大陸では日本ほど人気はなく、2018年2月の北京に行った時はゲームを遊ぶ人は見かけたけどコスプレイヤーはおらず。同人誌はすでにあるらしいけど、広州、青島、北京と回った限りではまだ見かけていない。


ニコニコやカドカワを軽く超えていった


ビリビリ動画がFGOで儲けまくったお金が恐らくアズールレーン開発への投資へも回ったであろうことは想像に難くない。

アズールレーンは、SSRの確率7%と良心的で、メンテナンス情報も詳細に開示されるなど、ユーザーに優しいゲームとなっているが、FGOマネーでできた中国の艦これインスパイアゲームが評価されて、ガチャスマホゲームや艦これに疲れた日本で大ブームとなってしまったのは誠に皮肉なことだろう。

艦これはカドカワグループが開発やメディアミックスを行っているが、メンテナンス時などに艦これ公式Twitterへのクソリプと、「無理せずがんばって!」とアズールレーンへの優しさに溢れたリプを見比べると失笑しか出ない。



ハロウィン仕様のビリビリ動画ブース(広州YACA54)。

中国「ビリビリ動画」NASDAQ上場
中国の動画サイト「bilibili」運営元Bilibili Inc.がNASDAQ上場。時価総額は31億3000万ドル(約3344億円)をつけた。

NASDAQ上場によりビリビリ動画の時価総額は31億3000万ドル(約3344億円)となり、ニコニコ動画を運営するドワンゴ親会社カドカワの時価総額773億4300万円をはるかに超えてしまった。

ニコニコ動画はつい最近まで会員登録しないと見られなかったし、有料会員にならないと好きな位置で再生するシークもできない。対してビリビリ動画は会員にならなくても動画は見られるし、シークも無料でできる。

有料会員のみ相手にして黒字化に躍起になり、赤字の超会議や将棋に力を入れているうちに、ユーザービリティの悪さから実況者やユーザーがYouTubeに流出している中で、今日のビリビリ上場のニュースである。

ニコニコ動画は海外からVPNを使わないと見ることができず鎖国状態で、一方、ビリビリ動画は中国政府への不信感もあるんだろうけどアメリカでの上場を果たした事実を、日本のコンテンツ絡みやプラットフォーマーの人たちは真摯に受け止めないといけないだろう。