2014年04月13日(日)

イタリアの民間高速鉄道フェラーリ特急イタロのビジネスクラス・プリマ


イタロ

鉄道でいろいろな国が繋がっているヨーロッパ・EU圏では2010年から鉄道の自由化が行われているそうで、2012年に民間の高速鉄道イタロ(.italo)が走り始めた。フェラーリの会長が出資していることや赤いカラーなどからフェラーリ特急と呼ばれているそうだが、アイドルマスター舞台探訪でイタリアを訪れた時に利用してみた。



ローマ・ティブルティーナ(Roma Tiburtina)駅。

夜行でローマに着き、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、トレビの泉、パンテオン、バチカン市国を半日で大急ぎで周り、地下鉄で再びティブルティーナ駅に行こうとしたら、あと2駅というところで謎の停車をされて間に合わないかと焦ったが10分前になんとか到着。急いだあまり左端に印刷した乗車券が写り込む。



まるで空港かスペースコロニーみたいな現代建築。

イタロを運行するNTV(Nuovo Trasporto Viaggiatori)は日本のJRにあたるトレニタリアに阻まれて一番の主要駅が使わせてもらえず、ローマであれば東京駅に相当するローマ・テルミニ(Termini)駅には発着せず、ローマ・オスティエンセ(Ostiense)駅とティブルティーナ駅になる。



13:10オスティエンセ駅始発、13:25ティブルティーナ駅発のイタロがやってきた!

独特の流線型をしたフランスのアルストム製のAVG型車両。色は赤というよりはワインレッド。



疾走するウサギのマーク。

イタロのネットワークの端はトリノ、サレルノ、ヴェネツィアで途中にミラノ、フィレンツェ、ローマなどの都市がある。ローマ–ヴェネツィアは訪問時は1日4本、ローマ–ミラノは30分から1時間に1本程度あり、ライバルのトレニタリアが運航するフレッチャロッサ(赤い矢)に挑む。



早速プリマ(Prima)クラスの車両へ。




デッキからすでにカッコイイ。

壁には号車番号を表示するディスプレイや、イタロの時刻などが載っているパンフレットが。




横1+2列の重厚な座席が並ぶ。

プリマはイタリア語でファースト。ARIAでは一人前のウンディーネをプリマと呼んでいたことを思い出す。




ヨーロッパは袋小路になっている主要駅が多く頻繁に進行方向が変わるため座席は回転せず、イタロはいわゆる集団見合い式配置で中央は折りたたみテーブルのあるボックスシート状になる。座席に窓枠が合っていなくて隣が柱になって気になる席も。




シートピッチは960mmらしいので日本の新幹線の普通車より狭いが肘掛けも独立していてリクライニングもする。テーブルも大きめでテーブルを開いてない時でも使えるドリンクホルダーも。




足元は広々としていてフットレストとヨーロッパで主流のCタイプの電源が各席に。電源の下はゴミ箱で各席にあるのは便利だけど掃除するの大変そう。



Wi-Fiも無料。



休憩ブースもあって空間に余裕がある。




トイレもまだ新しい。



ライバルのトレニタリアの高速列車フレッチャロッサではビュッフェがあるが、イタロはシンプルに自動販売機を置いている。





スマート(Smart)。

普通車でも電源やゴミ箱はちゃんとあるしWi-Fiも使えるので日本人の体格ならスマートでも余裕そう。座席はどのクラスも革張りなので日本で一般的なモケットと比べると滑りやすいという欠点はあるがフットレストがあるので問題なしか。



端の11号車にはシネマカーがあり、イヤホンを使って映画やニュースを見ることができる。

5号車は携帯電話禁止のプリマリラックスも。



農地には満開のヒマワリが見られのどか。

現在の最高時速は300km。




クラブではおしぼりやアルコールを含むドリンクにスナックがもらえる。

ローマとフィレンツェを出た後に2回もらえた。イギリスやスペインでは食事付きもあり、何ももらえない日本の新幹線のグリーン車はグリーン車であってファーストクラスではないことを改めて納得させられる。



プリマより上のクラブクラスではイタロボックスという軽食が食べられ、プリマでも金を払えば食べられるが、12:30から14:30、17:30から21:30までの時間外だったのでイタロスナックというスナックを頼んでみた。それぞれ3種類ずつあり季節によって変わる。




12ユーロの「lo spuntino ghiotto」。

英語に翻訳したら「delicious snack」ってわりとそのまんまのネーミング。スナックとジャムみたいなのはいいとして、野菜のパンケーキを積み重ねて瓶詰めにしたものを生まれて初めて見て「こんなのあるんだなあ」と。ちょっと高いけど面白かったのでまあいいか。



そして橋を渡ると徐々にARIAのモデルとなったヴェネツィアが見えてきた!





海外の鉄道は遅れやすいと聞くが乗車から約3時間半後、ほぼ定刻17時にヴェネツィアに到着。

イタリアはどこの都市に行っても超観光地観光地してるけど、ARIAのモデルになったヴェネツィアはやっぱテンション上がるわ。




ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅のイタロの自動券売機とインフォメーションセンターは近未来っぽくてめちゃくちゃかっこいい。最上位のクラブクラスはラウンジも入れる。

利用した際の運賃はPROMO ITALOで50ユーロ。2013年夏のレートにしてわずか6601円で東京大阪間くらいの距離をWi-Fi繋げて飲み物お菓子付きの豪華な座席で移動できたのは、やはりトレニタリアという強力なライバルの存在があったからか。現在の運賃は、日時の変更無料かつ運賃の20%で払い戻しできるBase、10%で日時の変更ができるEconomy、変更不可のLow Costの3種類。

ヨーロッパでは駅や線路などのインフラと実際の列車運行が別の組織になる上下分離方式が主流なので、イタリア国鉄から引き継いだトレニタリア以外にイタロのような民間企業が参入しやすいという事情がある。エリアごとに会社を分けた日本ではJRと民間の新幹線が共存して走るなんてとても想像できないが、ヨーロッパでは今後イタロのような民間の高速列車がいろんな国に乗り入れるのも当たり前になってくるのだろうか。イタリアでは時速360キロ運転も近いうちに目指しているようなので今後も期待。

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