「日本サークルはお金を触るな」香港で前代未聞の艦これオンリーが開催【砲雷撃戦】


2017年3月18日、香港で艦これオンリーの「砲雷撃戦!よーい!香港」が開催。呉や舞鶴など日本海軍ゆかりの地で艦これオンリーを開催してきたSDFの砲雷撃戦が海外で行われるのは台湾に続いて二国目。

香港では過去にも艦隊决戰艦これ聯合艦隊作戰など地元の艦これオンリーが開催されている中で、過去最大の55スペース 48サークル、そのうち日本からは16サークルが参加。

会場入りして準備をしましょう


会場は香港の中心部から離れた観塘駅にあるTHE WAVE 7階と8階。

香港国際空港からE22バスで1本(18HKD)。同人誌即売会でよく使われているところらしく、会場内に入ると長机と椅子が。一応、島ごとに「東部オリョール海」とか「カレー洋」など名前がついてるらしい。



「砲雷撃戦!よーい!香港」サークル証。

海外の砲雷撃戦ではサークルチケットの郵送など存在しないのだが、本人確認にパスポートのチェックもなく入れたので逆に不安になる。



頒布物のタイトルや値段などを記入し、同人誌は見本誌として全てを1部ずつ提出しましょう。

1香港ドル=15円くらいなので本の頒布価格をどうするかいつもすげえ悩む。



普段はボッチのかずぴーさん、今回は「ワケあって」如月改二が手伝ってくれることになりました!マジかよ!



だいたい設営終わりました。


朝から夕までずっと混んでる香港スタイル


めっちゃ混んでる。

砲雷撃戦!よーい!香港は3月18日11時から17時まで。準備が終わって11時過ぎても一向に始まる様子はなく、本当に始まるのかどうか不安になっていたら、徐々に人が入り始めて気がついたらこの混雑。



「砲雷撃戦!よーい!香港」のカタログ。



サークルカット提出し忘れた!

香港側に記載されていたカットサイズと普段の砲雷撃戦のカットサイズのどちらを提出すればいいのかわからず、悩んでいたらそのまま提出するのを忘れて「さざなみ壊変」はこのザマでございます。

中国大陸は印刷費くそみそに安いらしいので、大陸や香港の同人誌即売会のカタログは基本オールフルカラー。



イベントの主催が運営するサークル・風林火山

コミケや台湾のファンシーフロンティアなどにも来てる香港ナンバーワンサークルは山風推しのようで。



艦船模型はどこのイベント行っても定番かつ王道。



島風×銀山温泉だ!

香港サークルの秋猫重工では「旅する艦これ」をテーマに夏コミに向けて鋭意制作中!



思わずうちのアイマス本と記念撮影!

旅行系同人誌が増えるのはうれしい!


屋台みたいなゲーム企画もいっぱい!


釣り…だと……!?



たぶん、潜水艦に爆雷を投射するゲーム。




飛行機を空母赤城に着艦させるんだけど、練度が必要でめっちゃむずい。



工廠もあるよ!でも空母じゃないから着陸禁止!

企画もいっぱいあって思い思いに進行。日本の音系サークルのライブもあったけど、自サークルで手一杯で見られず。ライブが終わった後にたくさん上の階から人が戻ってきたのを見ると盛大に開催されたようで。



抽選でフィギュアが当たるとか、香港の艦これオンリーはフリーダムすぎる……。



香港は夜遅い人も多い、イベントがあっても午後からゆっくり回る人が多いらしく、開始時から終了間際までずっと賑わってる。

日本のオンリーイベントのようにアフターイベントを企画して人を最後まで滞在させる努力をしなくてもいいのは羨ましい。

日本や台湾みたいにエロ本もないので、完売を気にして必死になる必要もないからか、始終マッタリだけど人いっぱいで熱気が常にあって香港のエネルギーを感じる。



しばらく小休止。

この悶絶感が溢れるピクトグラムいいな!


香港の艦これコスプレレベル高い







日本からは茂るさんの長門が参戦!

重さ1トン超えの九一式徹甲弾もこの通りで、日本人だろうが香港人だろうが、軟弱な提督を粉砕するぜ!




つよい!










天龍さんめちゃくちゃカッコよくて、うちの如月改二も惚れてた。






まったく、駆逐艦は最高だぜ!!




つよい……?





「このクズ!みじめよね!」的な蔑む視線がこれはもうたまらんことになってる。

香港まで来て本当によかった。よかった。よかった……。


α7 + New FD 50mm F1.4


6時間もあっという間


徹甲弾もおつかれの様子。



艦これオンリーお疲れ様でした!

今回の砲雷撃戦は日本側の情報公開が遅くて、冬コミの時に香港サークルの人に「香港の艦これオンリーっていつ開催されるの?」って聞いたくらい。本当に大丈夫なのか正直なところかなり心配だったのだが、全くの杞憂で、持ち込み分全部なくなってしまい本当にありがとうございました!

海外のイベントは長時間のイベントが多い中で6時間はあっという間でした!多謝!多謝!!

香港はComic Worldに一度参加したことしかなかったので、こんなに熱い提督がたくさんいるとわかってよかった。


イベント後は打ち上げへ


カニだー!!

イベントの後と言えば打ち上げです!



打ち…、あげ……?

飲み食い語り合った後は、タクシー相乗りでみんなだいすき重慶大厦に戻って「砲雷撃戦!よーい!香港」終了です、ありがとうございました!


「日本人はお金を触るな!」と中国の影


イベント会場のTHE WAVE外観。

ちなみに、今回の艦これオンリーでは、事前に「日本人はお金のやり取りをしないでください」という通達が事前に流れて、香港に知り合いがいない日本サークルは、香港人スタッフにお金のやり取りをしてもらってイベント後に渡してもらうという、店の外にある景品交換所で換金するパチンコの三店方式で行われるという前代未聞の事態が発生。



これは、どこの国もだいたい外国人が商用ビザなしでビジネスできない決まりがある中で、フリーマーケット程度ならOKなのか?レベルの話になり、例えば台湾や香港から日本のコミケに来てサークル出展する人もたくさんいるのだが、海外から香港だとこれがやや厳しいらしい。

最近は特に、中国が日本のコミケみたいなイベントに注目していて、地方政府がマンガやアニメイベントをPRする例も増えている。

1997年に中国に返還されつつも50年間は自治が認められる一国二制度であるはずなのだが、実際は、香港という軒先で日本に好き勝手されたくないと思う中国の顔色を伺う役人がチェックしに来るという話で、イベントの運営側も慎重になっているのだという。香港では数年前に民主化を要求した雨傘革命と呼ばれるデモが起こったのが記憶に新しいが、同人誌即売会という側面ながら、そうした中国の影響を日本人も避けられなくなっている。

例えば、同人誌やコミケも、著作権の問題をはらみながらも原作側と二次創作側の阿吽の呼吸によって長年成り立ってきた経緯があるけど、同人誌即売会という文化が世界中に広まる中で、また難しい問題が浮上してきたと言えるのだろうか。
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