タンザニアのキリマンジャロ空港からバスでキリマンジャロ山登山の玄関口であるモシへ行こうとしたら思いのほか大変だった。渡航時のタンザニア・シリングは約0.06円。※2022年10月6日: ワクチンパスポートとモシからアルーシャを追記
ANA特典航空券でサーチャージかからないエチオピア航空に乗り、24日で東・南アフリカ8カ国+1密入国の周遊まとめ
ANAマイレージクラブの特典航空券を利用してアフリカに行き合計8カ国+1密入国を行った。地図はGreat Circle Mapperで作成。
Contents
キリマンジャロ空港到着後してビザやSIMを購入
イエローカードとビザ
成田-仁川-アディスアベバと乗り継いで22時間、ようやくタンザニアのキリマンジャロ空港へ到着。
エアバスA350から機材変更になってしまったが、大型機のボーイング777-200の後ろから降機しターミナルまで歩くという珍しい体験ができた。
タンザニアの入国審査の流れは上記。
- イエローカード(+ワクチン接種証明書QR)確認
- アライバルビザ申請
- ビザ代50USD現金支払い
- 入国審査
イエローカードは黄熱病の感染危険地域に12時間以上滞在した場合に必要となるので本来アディスアベバで乗継した場合は見せる必要はない。しかし、「乗継なので提示義務はないはずだ」とチケットを見せて英語で説明する必要があるため、英語ができない人はアフリカへ行く前に必ずイエローカードを取得した方がよい。
タンザニアは、ワクチン接種2回以上接種した場合はQRコード付きのワクチン接種証明書を見せることでPCR陰性証明書が2022年3月から不要になった。QRコードを見せる必要があるため日本の場合はデジタル庁の「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」のQRコードが必要となる。あらかじめスクリーンショットを撮っておくか、キリマンジャロ空港はWi-Fiがあったので到着時でもなんとかなる。
タンザニアはアライバルビザの取得が可能だが、事前にe-VISAを取得することも可能。
かずぴー「あのー、e-VISA申請したけど連絡来ないです」
審査員「何日前に申請したんだ」
かずぴー「3日前です」
審査員「e-VISAは約2週間かかる。新しくビザを取り直すしかないよ」
かずぴー「マ、マジかー!」
アライバルビザ申請レーンに並び直し、少し離れた支払いカウンタで50USDを支払った。
クレジットカードは使えずアメリカドルのみである。現金でUSDを持っていないといきなり詰むのがアフリカである。
アフリカへ行く場合はきれいな5、10、20、50USD紙幣をたくさん持っていくのだ。国によってはちょっとインクがついてるだけではねられるのでちゃんと汚れていないきれいな紙幣を用意するんだぞ。
結局、渡航前に申請したe-VISAは10日後くらいに届いて50USDが完全に無駄になってしまった。
キリマンジャロ空港の両替
キリマンジャロ空港の建物。
有人の両替レート。
米ドルが最も強いというのはともかく、タンザニアは第一次世界大戦以降はイギリス植民地だったためかユーロと英ポンドがほぼ同じレートというのは驚きであった。一応、日本円も使えるが「買15、売20」のようにレートは悪い。
とりあえず、いきなり50ドル消費してしまい米ドルの持ち合わせが少なかったので100ユーロを両替したが、建物を出てすぐにATMがあったのでクレジットカードでキャッシングした方がよいであろう。
また、アフリカはスマホで簡単に凍結できるRevolutなどVISAかMastercardを3枚くらい分散して持ち歩くことを強く推奨する。
空港前でVodacomのSIMカードを購入
出発ターミナル側にタクシーとSIMカードを売っている売店というかキヨスクがある。
もうモバイルルータはいらない!世界146の国・地域でデータ通信できるタイAIS SIM2Fly
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キリマンジャロ空港からモシへ移動
空港からタクシーでバスターミナルまで
キリマンジャロ空港北6kmのバスターミナル。
日本から同じ便だった日本人女性がモシとは反対のアルーシャに行くので国道沿いのバスターミナルまで載せてくれるという話をつけたのだが、ガイドから「バスはやめた方がいい」と言われてそのまま別れてしまったので自分で交通手段を確保する必要に迫られた。売れなかったのか2016年以降発行されていない「地球の歩き方 東アフリカ」にはモシまで10000シリングでプレジッション航空のシャトルバスが出ていると記述されているが、コロナ後のキリマンジャロにそんなものはなかった。
キリマンジャロ空港からモシのバスターミナルまでの経路。
キリマンジャロ空港からアルーシャ-モシ間を結ぶバスが走っている道路は北6kmあり徒歩は現実的ではない。また、アルーシャとモシはUberなどのタクシー配車アプリは使えない。空港からモシまでタクシーは30~50USDくらいが相場のようだ。
空港の前に停まっているタクシーが安全なのか不安になったが、特に問題はなさそう。最寄りのバスターミナルまでは10000シリング(600円)だった。後で気がついたがタンザニアの物価から考えたら明らかに高いのでちゃんと交渉しよう。
タクシー乗車中に運転手と交渉したら25USDでモシまで行ってくれるという話になったものの、運転手が携帯電話で連絡した結果、上司の許可が下りなかったようで結局バスターミナルで降ろされた。
ダラダラでモシのバスターミナルへ
小型乗合バスのダラダラというやつである。
タンザニアで乗合バスはダラダラというようで、この手の乗合バスは満席にならないと発車しないものだが、運良くすぐに発車してくれた。単純に始発ではなく途中駅だったからかもしれない。
アフリカでは日本のコミュニティバスくらいのワゴン車が乗合バスになるケースが多いものの、この時はもっと大きいマイクロバスだった。
ドアを開けたまま走るのはいかにもアフリカっぽいぞ。
途中の大きなバス停ではこのように焼きトウモロコシや装飾品などを売りつける人が群がってくる。
スリに遭わないように注意しながらこうした風景を見て「いよいよアフリカの大地に来たんだ!」と気持ちが高ぶってくる。
たぶん収穫後のトウモロコシ畑にキリマンジャロ山を臨む風景が続く。
最初は「空港からのアクセスでいきなり詰んだ!」と不安になったけど、なんとかなるものである。
ダラダラは20分くらいでモシのバスターミナルへ到着。
モシのバスターミナルはGoogle MapsだとMoshi Bus Standで、ホテルが多い中心部まで1kmくらい離れている。
タンザニアはトゥクトゥクというかインドでいうオートリクシャが走っているようでアジアの新興国っぽい雰囲気が出る。そして、「ホテルまで案内してあげる」というチップ狙いの自称ガイドがどこまでもまとわりついてくるのでめっちゃウザい。
キリマンジャロ空港からモシへ移動
キリマンジャロ山とメルー山の絶景ホテルだったが
Kilimanjaro Palace Hotel
モシではPanama Inn Moshiという現地星3のホテルを渡航前に予約していたのだが、オフライン地図アプリのMaps.meの地図が間違っていて15米ドルくらいの安宿に入ってしまった。
自称ガイドがいつまでもついてくるので周りへの注意がちゃんとできていなかったことが原因となる。夜になってから気が付き予約サイトのアゴダへ前払いしていた40USDは完全に無駄になってしまった。
タンザニア入国初日で合計90USDをドブに捨ててしまったことになるが、一歩間違えば入国できなかったり命が奪われていた可能性もあるので猛省すべき事案である。
右側にキリマンジャロ山、左側に雲でやや隠れたメルー山。
最上階をリクエストして景色だけはよかった。お湯の出し方がどうやってもわからず諦めたのと、ベランダへのドアの鍵がかけられず隣の部屋のベランダから簡単に侵入できるため、結論としてはこのホテルに泊まってはならない。
モシのバスターミナルからは鉄道駅と教会などを周ったこともありすっかり日が暮れてしまったので、夕食はホテル内のレストランで地鶏と白トウモロコシの粉を練った主食のウガリ、キリマンジャロブランドのペットボトル水をとった。
モシのバスターミナルからアルーシャへのバス
翌日に再びモシのバスターミナルへ。
「このバスはダルエスサラームだ」
「アルーシャへ行くぞ」
「チケットオフィスに案内しよう」
タンザニアなどアフリカ諸国のバスターミナルではタクシー運転手やチップ狙いのウザい自称ガイドがまとわりつくので、取り巻きを全部無視してバスの入口で社名入シャツを着た人に行先を確認するのが鉄則となる。また、長距離バスはちゃんとした会社のオフィスがターミナル内にあればそこでチケットを購入できる。
なんでマットレスを運搬しているのだ……。
利用したのはPHIBAエクスプレスというバス会社で、モシから高度1400mのアルーシャまでは2時間4000シリング(240円)の旅路となった。車内にWi-Fiやトイレなどは存在しない。
バスの窓までそびえる陳列。
観光バスタイプの大型バスの窓の高さまでもある商品陳列でカバンやサングラスを売っている商人、バス車内まで食べ物を売りに来る人でアフリカのエネルギーを感じる。
モシからアルーシャのバスターミナルへは80kmほど。
タンザニアの道路は舗装されているものの穴がところどころにあり、途中にトラックが事故っていたり危険物を運ぶタンクローリーをなんとか抜いたり。2時間くらいで無事にアルーシャに到着した。
大型バスでは必ずシートベルトをしよう。ミニバスなどではそもそもシートベルトがなどなかったりぶっ壊れていたりするのだけれど。
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吉田秋生先生の原作漫画でTVアニメ化もした「BANANA FISH」の舞台探訪でタンザニアへ向かった。
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キリマンジャロの拠点都市アルーシャから旧首都ダル・エス・サラームまでタンザニア鉄道Tanzania Railways Corporation(TRC)の二等寝台客車を利用。※2022年10月11日: 食堂車以下を追記