アラスカ航空の特典航空券7500マイルを活用して中国の144時間トランジットビザ免除する方法を考えた : さざなみ壊変

2024年3月よりアラスカ航空の特典航空券が距離制に変更された。提携航空会社の特典航空券は1500マイル以下が一番オトクとなったので、エコノミークラスの7500マイルで日本から行ける範囲を調べてみた。画像はアラスカ航空公式サイトより。

Contents

1 東京からJALで北京、上海、台北などへ
- 1.1 上海→東京に東京→奄美や那覇をくっつける
- 1.2 JAL国内線で実質往復
2 仁川を経由すると北京と台北は名古屋止まりに
3 仁川経由で天津や上海から東京へ
4 南太平洋は使い勝手よくなかった

東京からJALで北京、上海、台北などへ

画像はgcmapより生成。

東京からは北京、天津、大連、上海、台北などへ飛べる。

東京-台北は1500マイル以上離れているが、あくまでアラスカ航空が定める距離と消費マイルに従うことになる。

アラスカ航空はワンワールドに属しているためアジア太平洋地域ではJALが使え、個別に大韓航空や台湾のスターラックスと提携している。

特に新生のスターラックスは現状ではアライアンスに属しておらず特典航空券も取りやすいのがポイント。

上海→東京に東京→奄美や那覇をくっつける

アラスカ航空は片道発券でも乗継地で24時間以上の滞在であるストップオーバーが可能なことで有名。

「上海→東京→奄美や那覇」のように、「上海から東京への帰り」と、「東京から奄美や那覇の往路」の2回にわけて使うことが可能で、これが7500マイル+諸税で発券できるのはかなり助かる。

JAL国内線で実質往復

「奄美→羽田→那覇」「沖縄→羽田→福岡」みたいな使い方もできるけど、国内線は安いLCCがたくさん飛んでいるので上海と比べるとあまりお得ではなさそう。

仁川を経由すると北京と台北は名古屋止まりに

「北京→仁川→名古屋」や「台北→仁川→名古屋」。

大韓航空を使って仁川国際空港で乗継をする場合は東京まで7500マイルで飛ぶことはできず、大阪や名古屋止まりにすれば可能だった。

仁川経由で天津や上海から東京へ

「上海→仁川→東京」「天津→仁川→東京」なら大韓航空を使って仁川経由で東京まで7500マイルでたどり着ける。

北京へ行きたい場合は、都市間高速鉄道などで天津に移動すればよさそう。

中国は日本人への短期滞在ビザ免除を未だに再開していない。「東京→上海→仁川→東京」のように、韓国・台湾・香港など第三国・地域を経由すれば144時間トランジットビザ免除制度を使って観光ビザの取得をしないですむ。例えば、「東京→上海」はLCCで発券して、帰りはアラスカ航空の特典航空券で「上海→仁川→東京」のように発券すれば144時間トランジットビザ免除制度が成立する。中国大陸へ行く航空券の手配手段としてアラスカ航空の特典航空券が急浮上してきたわけだ。

南太平洋は使い勝手よくなかった

ちなみに、「サモア→フィジー→トンガ」は合計1500マイル以下のはずだけど、アラスカ航空の特典航空券では7500マイルの発券はできなかった。以前だと17500マイルかかるところが7500マイルで行けると思ったらそんなにうまくはいかなかった。

アラスカ航空の特典航空券と言えば、以前は「ジャカルタ→東京→バンコク」のように東南アジアから一度日本に帰国して再び東南アジアへ行くビジネスクラスやファーストクラスを片道扱いで発券し、JALの機内販売でプレミアム焼酎森伊蔵を買えるだけ買って帰ると収支がプラスになる、ことで知る人ぞ知る存在だったものが、コロナ後についに塞がれてしまった。

アラスカ航空は定期的にバイマイルキャンペーンをやっていて、円安の今では1マイル3円程度してしまうが、7500マイルが22500円相当だとすると、東京→上海のLCC片道に受託手荷物をつけたくらいの料金だ。中国のビザ代を取得する手間を計算に入れればエコノミーでも十分に元が取れる発券が可能となりそうだ。