高雄地下鉄の高捷少女痛車がすごすぎて台湾の萌え文化はもはや日本を軽く越えていった


高捷少女痛車

台湾第二の都市・高雄のMRT(Mass Rapid Transit≒地下鉄)である高雄捷運(Kaohsiung Rapid Transit)が起用した萌えキャラの「前進吧!高捷少女」。日本語だと「進め!高捷(たかめ)少女」、英語は「LET’S GO K.R.T. GIRLS」。日本語は”高雄メトロ”で”たかめ”になったと思われるが、そのラッピングトレインに乗ってみたらあまりにもすごすぎた。


高雄捷運の橘線(オレンジライン)

高雄の艦これオンリーだけに高雄も多め!コスプレのレベル高すぎて台湾ずるい!
高雄の艦これオンリー会場がちょうど橘線の終点にあり、そのアクセス手段としても利用することになった。高捷少女のマナーポスターを横目に車両に乗り込む。







これが高雄の公共交通だ。

ニュースや動画で高捷少女のラッピング車両の存在については知っていたが、窓から天井に至るまで車内をイラストが埋め尽くして実に華やかになっており、ドアに至っては人間よりデカくプリントされる様子に思わず「うわっ!」となって中に入るのを躊躇するレベル。







ドア付近の車両中ほどにはスタンションポールがあるため、ドアイラストを真正面から撮るには超広角レンズが必要。



飲食禁止で罰金1500NT$以上という「厳禁飲食」と、「駆け込み乗車はダメッ!」という「請勿強行上車」のポスターイラストもドアに。



おっぱいや腰あたりが成長前と後みたいな。

高捷少女のメインキャラになってる駅員の小穹(シャオチョン)ちゃんは、少女と大人のお姉さん風のどちらが正しい設定なのか。おっきい方が小穹ちゃんが妄想する自分の理想像?









高雄捷運橘線は地上に出ることが一切なく、停車駅情報は電光掲示板やアナウンスもあって車両の外が見える必要が低いため、先ほどのドアも含めて窓のド真ん中にも惜しげなく高捷少女のイラストが貼られている。





艾米莉亞(エミリア)は、クールでまじめな運転士でドイツ人ハーフだが、ツインテールが似ていても艦これのプリンツ・オイゲンとは一切関係ない。



整備士の婕兒(ジェアー)は期待の貧乳キャラ!

短冊広告を掲示する場所も、惜しげも無く使ってキャラクタ紹介などが。



先頭と最後尾には、座席の譲り合いの精神を謳った「請發揮愛心,將座位優先禮讓給需要的旅客」や「前進吧!高捷少女」グッズ紹介ポスター。

高捷少女は現在4人娘だが、カスタマーサービスの耐耐(ナナ)はここにしか登場していなかった。






天井にもイラストがしっかり貼られてて、「HELLO~ KAOHSIUNG」「K.R.T. GIRLS LOVE YOU」などとかわいらしいフォントで書かれている。







真上を向いて水平に撮影するのがめっちゃ難易度高い。



外人4コマふいた!

どう見ても元ネタは外人4コマなのに(参考)、しれっと「K.R.T. GIRLS FIGHTING!!」とか書いてあって、かわいい!卑怯!ずるい!



高雄のMRTは天井までホームドアが覆うフルスクリーンタイプで、車両の外側には高捷少女はラッピングされていない。このため、一見普通の車両にしか見えないが、車内に一歩でも踏み入れると上記の有様である。

深夜に終点間際の人が少ないタイミングを狙ったものの、基本的にポスターやグッズのイラストからの使い回しながら、その数が膨大で3両編成で車両ごとに配置されるイラストが異なるため撮影するのがめちゃくちゃ大変だった。

高捷少女痛車 假日前一日(金曜) 橘線各駅発車時刻表
高捷少女痛車 假日(土日祝) 橘線各駅発車時刻表
高捷少女痛車の運用は金土日祝でダイヤが公開されているが、月~木でも運用されることもあるようで。

オレンジラインは、西子湾駅から大寮駅間を約1時間で往復するような車両運用になっている。つまり、ホームが中央にある(島式1面2線)駅で待っていれば、予定と違ったりダイヤがわからなくても30分に1回はどちらかを走っている高捷少女痛車に出くわすことになる。ただし、紅線との乗換駅になる美麗島駅はホームが分かれている相対式2面2線なので注意。



【恐るべき台湾】台鉄で22年ぶりに復活した食堂車がよりにもよって萌車
ちなみに、国鉄の在来線に相当する台湾鉄路管理局(台鉄)も、リゾート車両の食堂車(餐車)に「臺灣鐵道少女(Miss Taiwan Railway)」を起用している。



鹽埕埔駅では、改札階に高捷少女の等身大サイズのポップが立てられ異様な雰囲気に包まれていた。

外も中も雪ミクだらけの市電が札幌を駆ける! 雪ミク電車2013
萌えキャラで沿線価値を上げるという発想 松本の渕東なぎさTRAIN
萌えで高知を明るく元気にしたい土佐電のランちゃん電車
日本でも「地下鉄に 乗るっ」の太秦萌などキャラクタを起用しているし、これまで見たラッピング車両のうちいくつか記事を書いたけど、鉄道車両の車内に絞ってこれだけの規模でキャラクタイラストを掲示したのは他で聞いたことがない。



高捷少女はすでに繁体字でライトノベル化されている。台湾コミケのファンシーフロンティアでもすごい行列だった。

更に、台湾出身の三木なずな氏によってソフトバンククリエイティブから出版され日本上陸を果たすようなのでこちらも楽しみ。

世界に波及する日本の萌えや擬人化文化は、インドネシアのIPOちゃんなどもあるが台湾は別格で成長しており、このように日本を通り越してすでに遥か先を走っている。台湾と高雄の今後に期待。

追記:
台湾高雄地下鉄のマナーポスターがやばい
これはアウト!と思ったら新たな萌え属性を生み出していた。

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