1:00出発が7:00になったタイ・エアアジアX
日本でもようやく普及し始めたLCC格安航空。2014年は国際線を利用した時にやたら雪や台風で遅延しまくったので、実際、季節によって定時運航率がどうなのか独自に調べてみた。
雪や台風は定時運航率に影響するか?

日本の航空会社の定時運航率。
簡単に調べてデータが見つかったバニラエア、ジェットスター・ジャパン、ANAの3社の定時運航率をグラフにしてみた。
縦軸が定時運航率%(バニラエアのみ定時到着率)、横軸が2014年の月。ANAは中長距離路線もあり就航先の影響を受けるので国内線のみ。

ざっくり見て冬の2、3月と夏から秋の8、10月が特に低くなっているのがわかる。
2014年2月は関東でも2度大雪が降った平成26年豪雪があったし、8月と10月は台風上陸が2回以上あった。
3社しか調べてなくデータの取り方が雑すぎるためどのくらい確からしさがあるかわからないが、これを見ると雪や台風が定時運航率を5~10%くらい押し下げる要因となりうるのではないかと考えられる。
バニラエアだと月によって定時到着率は最大20%以上差があるのが気になるが、就航したてで本数も少ないのでムラがあっても仕方ないか。
遭遇したLCCの遅延
◆台風による遅延・LCCスクートでシンガポールから台北経由で成田 台風で2時間遅延
2014年10月、台風のためシンガポール→成田が2時間遅延。
・タイ・エアアジアXが台風で遅延してバンコク・ドンムアン空港の椅子で寝るハメに
2014年10月、台風のためドンムアン→成田が6時間遅延。
・エアアジア・ジャパン台湾便と成田空港シャトルの最後を惜しむ そして台風
2013年10月、台風のため桃園→成田が1時間遅延。
◆雪による遅延
・LCCはやっぱり危険?バニラエアが雪で遅延→成田23時門限→空港で野宿
2014年2月、成田23時門限の罰金を払わず成田→桃園が8時間40分遅延。
◆その他の遅延
・システム障害で2時間遅延!エアアジアXでシンガポールへフライスルー
2014年10月、システム障害で羽田→クアラルンプールが2時間遅延。
・エアアジアXでクアラルンプールとバリ島 出会いの多いLCC旅
2013年10月、機材到着遅れによりバリ島→クアラルンプールが1時間遅延。
LCCは例えば国内線なら30~40分で折り返してギリギリで機材を回すため機材遅れによる玉突きで遅延が発生しやすいが、他にもエアアジア、スクート、ジェットスターなどが使うNAVITAIRE社のシステムが一斉にダウンした日にぶつかったこともあった。チェックインできずカウンタは大行列で搭乗開始しても座席が決まってない人が何人もいた。詳しいことはわからないがきっとLCC各社が安いクソみたいなシステムを使っていたのだろう。
こんな感じでアジアのLCCの国際線を利用した際は、行程のいずれかの区間で1時間以上遅延する確率100%だったが、先日、台湾のファンシーフロンティア25でバニラエアを1年ぶりに使ったところこの記録がついに破られることになった!ただし台湾の人の多すぎる荷物を積み込むのに時間がかかって30分くらい到着が遅れ乗ろうとしたバスに間に合わずタクシーを使うことになったが。
旅のリスクマネジメントが必要

成田空港出国後エリアのベンチで寝させられたあの日。
幸い、ヨーロッパのLCCや日本国内線では1時間以上の遅延や欠航に遭遇したことはなく単に確率の問題ではあるので、LCCだから特別遅延しやすいということはない。ただし、運が悪いと毎回のように遅延に遭遇することになり、遅延や欠航でホテルに泊まることになっても補償はされないのでお金なくて空港のベンチで寝るのも嫌な人は注意(※ジェットスターは補償されることがある)。
9月10月は連休が多いが台風も多いシーズンでもあり、ここ数年は連休時に台風が直撃するケースが多いので、台風や雪の多いシーズンは家や近場で大人しくしてるか日程に余裕を持たせたり大手航空会社を利用するなどリスクマネジメントも考えた方がよく、実際にトラブルがあった際にどう対処するかの判断力も求められる。
ちなみに、鉄道だと雪と強風でトワイライトエクスプレスの運休に遭遇したこともあり、この時は日程に余裕を持たせていたので翌日の北斗星で帰ってきたこともあったので、これは航空だけの話ではない。